首長出馬という不名誉な事態は回避されたが。。。。

 衆議院解散移行、注目を集めていたのが、橋下大阪市長と松井知事二人の転身問題。

 結局、都構想実現のために、出馬を取りやめるとのことで、幕を閉じた。
これまでの、都構想論議で焦点となっていた、法定協議会でまとめられた協定書は、府市両議会で否決をされて、ゼロベースになっている。
 ところが、大阪維新の会と橋下市長、松井知事は、住民投票で決めるべきと、法令にないことを言い出す始末で、その住民投票で決めるための住民投票をおこなうことを請求する署名活動を行うと触れ回っていた。
 しかし、来年の統一地方選挙の前に公選法上署名活動が難しいことや、そもそも、法令上、住民投票は、議会の承認を得た上での最後のセーフティネットであるという法の精神に反することであり、条例で法令違反はできない。
 行き詰ったことから、ついには、国政転出で逃げを打ったわけだが、その理由が、法令改正という名目で、大阪で都構想についてはやるべきことはやったと橋下氏は宣まわったのだ。
ところが、選挙情勢のデータは、維新にとっては、厳しかった。あれだけの人気を誇る橋下氏でさえ、かなりの劣勢に立たされるという予測がf出ていたのだ。
 もうこれ以上、引っ張れないとされたのか、昨日、松井、橋下の両名は、次期衆院選に出馬しないことを明らかにしたのである。
 この数週間のお騒がせで、来年度予算の審議や予算要求などについても辞めると言っている首長に何を聞くのか?との意見も出て、戸惑っていたところだが、お騒がせではなく、市長、知事の職務をしっかりしてもらいたいものだと思う。

橋下・松井氏不出馬:公明揺さぶり不発、10日で幕

毎日新聞 2014年11月24日 09時00分

 「統一地方選を戦う」。橋下徹・大阪市長(維新の党共同代表)と松井一郎・大阪府知事(維新幹事長)は23日、これまでの発言を一転させ、衆院選への立候補見送りを表明した。出馬を示唆してから約10日。大阪都構想を巡って決裂した公明党を名指しし、「やられたらやり返す」などと挑発して協力を引き出そうとしたが、失敗に終わった。【松井聡、寺岡俊、林由紀子】

 午後6時から大阪市内のホテルで非公開で開かれた松井氏の後援会会合。支援者ら約1000人を前に、両氏が不出馬を明らかにすると、大きな拍手が上がった。後援会役員の男性(64)は「大阪の改革をまとめてから国政に出てほしい」と、判断を支持した。橋下、松井両氏は会合後、記者団に何も語らず会場を後にした。

 「当初は、出るか出ないか曖昧にして、公明を揺さぶる戦術だった」。橋下氏の側近議員は明かす。衆院の解散風が強まった今月11日、橋下氏は周辺に「(衆院選に)出られるわけない」と語っていた。松井氏も同じ頃、「今の時期に知事選はできない」と漏らした。12日、橋下氏が記者団に出馬を示唆すると、維新幹部は「公明の態度が変わってきている」と期待感を示した。

 公明党大阪府本部も内部で議論を続けた。松井氏との水面下での協議も一時検討に上がった。しかし、府議や市議が「否決した協定書を今さら認められない」と猛反発した。16日午後、大阪市内の府本部であった議員総会。約200人の所属議員を前に、橋下氏が出馬を検討した衆院大阪3区の佐藤茂樹府本部代表は「(橋下氏が)出るのは自由。出るなら戦う」と言い切った。公明市議も「橋下氏の発言は、あの手この手で『話したい』ということを言いたかったのだろう。維新は焦っているが、つまらない裏取引はしない」。橋下氏らの思惑は外れた。

 「衆院選で負けて国政での立場が弱くなれば、これ以上、公明と駆け引きができなくなる」。両氏の立候補について、周辺はこう懸念を漏らしていた。維新市議が「公明との最後のチキンレースだった」と例えるように、橋下氏らは「引くに引けない状況」に陥っていた。

 佐藤氏は23日夕、大阪市内で街頭演説後に記者から橋下氏の出馬見送りを聞き、淡々と語った。「にわかに聞いたので驚いている。一喜一憂せず、自分の選挙戦を戦うだけだ」

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コメント: 1
  • #1

    本因坊 (月曜日, 29 12月 2014 17:30)

    都構想についてどうするお積りですか?
    政策よりも、党内の力関係取分け宗教上の力関係に屈するようなら呆れる他はないですね。
    橋下以上の口だけ番長ですよ。
    情けない人間、人の道云々言われてもしょうがないでしょう。