今日の朝の日曜討論を見ながら、前原さんをはじめとする野田政権の危機管理能力のなさに、呆れてしまった。
国民新党の分裂劇があって、前原さんの横には、亀井さんの姿はなかった。
そのおかげで、味方からのだめだしはなくなったものの、依然として、傲岸不遜な態度は、国民の支持を下落させるに余りあるように映った。
二閣僚の問責決議案もさることながら、一連のTPP、消費税、原発再稼働の三点セットは、命をかけるほどの勢いを示しながら、いずれも中途半端で、世論の猛反発をまったく予期できなかったかのような腰砕けになっている。
とくに、原発再稼働の動きは、一民間企業の判断に対して、あそこまで、国家の威信を損なうような付け焼刃の安全基準を設けて、躍起になった姿は、国民の生活を守る姿勢よりも、どこかの業界団体や官僚の影が見え隠れするような有り様だった。
特に、仙谷氏については、原発再稼働しなければ、日本は集団自殺に追い込まれるとの発言は常軌を逸しており、反対に、原発再稼働すれば、集団無理心中を強いられると返される始末であった。
田原総一朗氏のクロスファイアという番組で仙谷氏の説明とも弁明ともつかない、すり替え、こじつけを聞いていると、なぜ、この人たちが政権の座につけたのか、本当に不思議に思う。やはり、マスコミの力なかりせばということか。
前原さんも、態度においては、仙谷さんと瓜二つ。二閣僚の問題について、謝罪するどころか、自民党を返す刀で挑みかかる。まぁ、自民党も一切審議拒否というのもおかしな話で、茂木さんは、決まったことではないと答える始末だったから、これも情けない。世論の自民党の対応に対する思わぬ反発を気にしているのだろう。
いずれにしても、国会議員のみなさんが感じなければいけないのは、これまでの世論とは、橋下以後は、まった変わっているということ。民主と自民という対立軸は、いくら演出してもないという判断を国民は下しており、あるのは、変えるか変えないかという変革願望なのだ。
野田政権は、TPPで米国追随外交を、消費税で財務官僚追随政治を、原発再稼働で経産省原発村追随行政を選択してしまった。しかも、どれもこれも、マニフェストには書いていないこと、そう、「マニフェストに書いてないことはやらないんです。書いてあることをやるというのがルールなんです。書いてないことを平気でやる、これおかしいと思いませんか?」というあのブーメラン野田街頭演説がそのままガツンと返って来ているノダ。
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