予算委員会を終えて、水道局を民営化!?

予算委員会を終えて、3月27日の閉会に向け、さまざまな調整に入る。

予算委員会で私が取り上げたのは、市長選挙でも二重行政の象徴としてテレビで何度も取り上げられた水道事業。

当時から、何が二重行政なのか?と思っていた。ただ単なるコスト削減で協力体制を作ろうという話に過ぎないと思っていたからである。

橋下市長が誕生して、府域一水道を打ち出した。

まぁ、コストが削減できるなら、それに越したことはないということで、さて、ワン水道いつします?と質疑をさせていただいた。

選挙当時、掲げていた柴島浄水場を廃止して、GMSを呼び込んで街づくりをすることについては、事前調査でも、その経済性のなさを指摘させていただいた。というのは、柴島浄水場をなくすには、現在、柴島から水を供給してもらっているところへの給水管をすべて再整備しなければならない、総額なんと3700億円!!

一方、そのあと、柴島浄水場の土地を商品化するまで、埋設物の撤去、もしかしたら、遺跡が出てくるかもしれないし、本当にGMSが来てくれるかどうかもわからない。しかも、土地の売却益は、わずか300億円。将来的な改修費が節約できるとはいえ、その前に多大な借金をする羽目になる。

 すでに、橋下市長は、議場で、私は何の提案もしていないと答弁。この計画については、再考するということになった。ワン水道についても、一気にはいきません。周辺自治体から徐々に仕事をさせてもらう形にと、いたって、現実的な対応。

 それよりも、踏み込んでほしかったのは、むしろ水ビジネス。国際的に、水メジャーが進出するなか、高い技術をもっているものの、公共事業体としては、身動きができない大阪市水道局。すでに、東京では第三セクターをつかって、オーストラリア進出を進めているというのに。この取り組みについては、なみなみならぬ意欲をもっているようで、日本初の水メジャーを目指す勢いで答弁していただきました。結局、質疑後は、水道事業の民営化を宣言、ワン水道の前にもと記者に語ったようで、私もこれにはびっくり。でもこれぐらいの勢いがないと役所組織が活性化しないのも事実。

 ともかく、勢いのある橋下市長。新聞を見て、驚くことも多い毎日だが、少し慣れてきました。後から微調整をどんどんするのがこちらの立場なのかもしれません。とにかく、変えること、変わることは必要で、良く変えられるよう頑張りたいとおもっております。

 

橋下市長、水道民営化で「水ビジネス」目指す

 大阪市の橋下徹市長は9日、報道陣に対し、市の水道事業の民営化を目指す考えを明らかにした。

 実現すれば全国初で、民営化により「水ビジネス」への積極参入を探る。

 同市は府内42市町村で構成する大阪広域水道企業団への加入方針を示しているが、橋下市長は「世界を凌駕(りょうが)する技術を持つ市の水道局が先に民営化してでも、国内外で仕事を取っていきたい」と述べた。

 また、「公務員では成果をあげても給料が上がるわけではなく、仕事を取ろうとする動機付けがない」と指摘。民営化のメリットについて、「努力した分だけ実入りが増えるし、競争で水道料金が下がり、市民に還元できる」と強調した。

2012年3月9日23時59分  読売新聞)

 

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コメント: 3
  • #1

    天道珠穂 (火曜日, 14 5月 2013 16:50)

    水道の民営化の件麻生副総理は海外で水道民営化は一つのアィデアと海外で発言されていたけど素朴の疑問なんですけど水道民営化にされるのか疑問です。?

  • #2

    辻よしたか (水曜日, 15 5月 2013 10:23)

    地下鉄のような完全民営化ではなくて、上下分離で、海外ビジネスや他の自治体の仕事の受け皿になるような運営会社をつくるといった方がいいかもしれませんね。ご指摘のように、すべてまるごと民営化は難しいと思います。

  • #3

    みぃにゃん (木曜日, 16 5月 2013 20:16)

    ブログでは、私人の立場ですので、ハンドルを使用しており、ハンドル名での書き込み失礼いたします。
    大阪市会の公式webでの、水道事業関連質疑の掲載より、先に、大阪市会での水道事業の審議の様子を載せて頂いたので、興味深く読ませて戴きました。

    私の記事では、他の資料類は、今年三月以前のものや、報道に限られますので、リンク先ブログでも紹介させて頂きました。
    民間活力活用は確かに良い事にして、水源等の保護に対する負担方法も課題です。(外国人の水源地の取得などと関連して、マスメディアでも採り挙げられるためか?)最近、威勢のよいブログばかりが、検索上位を賑わします
    わたしは、今後の、成り行きを、見守りたいと思います。