大阪都構想の行方。朝まで生テレビ。

昨日、行われたテレビ朝日の「朝まで生テレビ」

ジャーナリストの吉富有治さんや自民党市会議員の柳本顕さんなどが出演するというので、楽しみにしていた。

両氏から出演の際の雰囲気や流れを事前にお聞きしていたので、なるほどと思いながら、生ツイートをさせていただいた。

というのも、今回は、1月22日に収録した録画放映、しかも場所は大阪の朝日放送のスタジオとということだった。

 

しかし、ほとんどの時間があまり実りのない論議に費やされたことがかなり残念だった。大阪市がどうなる、区がどうなる、確かに再編によるデメリットの検証は必要なのだが、公募区長をやると言った時点で、大阪市の今の仕組みは、最低4年は残るということは確定したわけで、その4年のなかでどういう風になるかを今、論じても時間のムダだと思うからだ。

 

吉富さんが、番組中でも指摘していたが、4年後以降の大阪都実現が都区制度であるのか何であるにせよ、本来の目的は大阪という大きなパイを経済成長の波に乗せるための決定権を握る、大きな政治的手腕を持つということだったことを考えるとその象徴である「府市統合本部」を現在のような法的根拠のない組織にとどまらせるのではなく、地方自治法上の協議会と位置づけるか、もしくは、条例で格上げすることが大事ではないかという指摘だ。

 

私も、これまでの3回の府市統合本部の会議の様子を見ていて一抹の不安を感じた。毎日、繰り返される記者のぶら下がりで発せられる新規事業のほとんどが府市統合本部の議題にあげられるほか、堺屋太一氏や橋爪紳也氏が打ち出す新規事業も次々と俎上に上がる、次から次へとあげられる新規事業や水道統合、地下鉄民営化という大物もあり、事務作業も大変な上、果たして、スムーズな決定が図られるかどうか、府と市との作業分担、決定後の最終的な議会での議決へのスキームなど課題は多い。

 

朝生の場面では、吉富さんの提案を橋下さんは、大阪都ができるまではいまのままという感じだったが、果たしてそれでいいのだろうか?本当に6月までに全ての案件のある程度の応えが出せて、議会にかけられるレベルになるかどうか、今のところクエスチョンマークなのです。

 

ともかく、朝生は、吉富さんの的確な解説がなければ、という場面が多々あったり、自民党の柳本さんの誠実な対応は、ほかのパネリストがあまりにもアレだったので、さわやかな印象を与えたようだ。田原さんからの評判もよかったようで。正直、羨ましかったりする (^_^;) 

 

全国的に注目される大阪市会。議会側も今後改革を進め、市民ニーズに合致した施策展開に今後も務めますのでよろしくお願いいたします。